この日は一日使ってアトリエの時間を設けました。
エフラボの部屋いっぱいに敷き詰めた画用紙。
大きさは2×3メートルほど、それを二組に分けて実施しました。
「大きく描こう、ゆびえのぐ」
洗濯で落とすことができる「ゆびえのぐ」という絵の具を使い、主に手や指を使って大きな画面にみんなで描いて行こう!という企画。
お互いの絵がせめぎあった時、どのようにお互いが関わっていくかという、SSTの要素もあります。
まずは、自分の周りにある、手の届く範囲から。
午前中はおそるおそる描いていた児童と、爆発して絵の具を撒き散らすように描いた児童が半々でした。
お互いがぶつかり合って喧嘩になりそうになる場面も。
同じ画面の中でどうしていくか、それを含めての制作の現場です。
午後からのチームは、午前が男児だけだったのに対して、女児が中心のグループ。
午前のグループとは対照的に、お互いの描いている領域をお互いが入りあわないように、じっくりと絵を描いていました。
大きな画面に絵を描くということ自体が初めてだった児童も多く、まずどうやって、何を描いていこうか?という段階からのスタートだったと思います。
「みんなで、ゼロから一枚の絵を描いていく」
のが、良い体験の一つになったことを願います。
体全体を使って大きな絵を描いていくことが、身体感覚を刺激するワークにもなりました。
一回やったら「もうやったことある!!」という言葉も多いですが、同じことを繰り返し行う中から違う側面が見えてくることも、同じ繰り返しの中から見つけてもらえればなによりです。